元気キレイに育むベリー生活Berry Life
ブルーベリーは筋肉を増やす
ブルーベリーは、心臓病の予防、血糖値の安定、脳血流の改善、認知機能の維持・改善、大腸がん予防など、さまざまな健康に対するプラスの効果が報告されていますが、新たな健康効果として、ブルーベリーが骨格筋の量を効率的に増やせる可能性があることがわかりました。2020年9月号の『The Journal of Nutrition』に掲載された米国コーネル大学の研究によると、21歳~40歳の女性12人のグループと、60歳~79歳の女性10人のグループに、6週間にわたり、朝食と夕食に19gずつ毎日合計38gのフリーズドライのブルーベリーを食べ続けてもらいました。その結果、21歳~40歳の女性のグループで、骨格筋を作るために必要な血清中に含まれる筋形成前駆細胞の数が約40%ほど増加していること、筋形成前駆細胞の酸化ストレスに対する耐性が高まったことが明らかになりました。60歳~79歳のグループでは、有意な増加現象は認められませんでした。人の筋肉量は30歳以降、10年ごとに3~5%ずつ減少し、特に60歳を超えると減少率が大きくなることが知られています。今回の結果について研究者はブルーベリーを食べることで加齢とともに加速する筋肉量減少に歯止めをかけて、減少する筋肉量を少しでも維持することに貢献できる可能性があると述べています。
【出典】Consumption od a Bleberry-Enriched Diet by Women for 6 Weeks Alters Determinants of Human Muscle Progenitor Cell Function,The Journal of Nutrition, Volume 150, Issue 9, 1 September 2020, Pages 2412–2418, https://doi.org/10.1093/jn/nxaa190
ベリーがうつ病を予防
ぶどうやブルーベリー、ラズベリー、イチゴなどのベリー系の果物の皮や種子に含まれている植物化合物「レスベラトロール」という成分が、脳のストレスに関係する酵素の発現をブロックすることで、抗ストレス効果、抗うつ効果を示すことが、米国バッファロー大学の研究で明らかになり、2019年7月の『Neuropharmacology』で発表されました。
ストレスを感じたときに発生するいわゆる「ストレスホルモン」の一種である「コルチコステロン」が脳内で過剰に発生すると、コルチコステロンによって誘発される「ホスホジエステラーゼ4(PDE4)」という酵素の影響で、うつ病や不安症などの精神障害を引き起こす可能性があります。
レスベラトロールは、このPDE4の発現を阻害する働きを持ち、これによって、コルチコステロンに対する神経保護効果を発揮し、うつ病や不安症などの発症リスクを低下させる可能性があるということです。
レスベラトロールというと「赤ワイン」に多く含まれるというイメージが強いですが、赤ワインにはアルコールが含まれているため、アルコール中毒などのさまざまな健康上のリスクが伴うため、注意が必要です。
【出典】
The antidepressant- and anxiolytic-like effects of resveratrol: Involvement of phosphodiesterase-4D inhibition. Neuropharmacology, 2019; 153: 20 DOI: 10.1016/j.neuropharm.2019.04.022
ブルーベリーは変形性膝関節症を改善する?
変形性膝関節症(OA)は、膝の関節が痛み、歩行が困難になる病気で、日本では自覚症状がある患者が約1000万人、自覚症状がなくレントゲン画像上に変形がみられる人は約3000万人いると推定され、40歳以上の男性42.6%、女性62.4%と、非常に多くの人を悩ませている病気と言えます。
変形性膝関節症は、遺伝性の要因、膝関節の使い過ぎ、加齢などによって、膝関節の周囲で炎症が発生し、炎症を起こした部分に、痛みや発熱、長期化すると変性・変形が生じます。
米国テキサス女子大学の研究によると、ブルーベリーが変形性膝関節症の患者さんの痛み、こわばり、歩行障害を改善し、QOLを高めることが明らかになり、2019年1月の『Nutrients』で発表されました。
この研究は、①45歳~79歳までの変形性膝関節症の患者さん33人に、フリーズドライのブルーベリーの粉末を、毎日40グラム、4か月間摂取してもらうグループ、②見た目はブルーベリーのフリーズドライ粉末と、変わらないプラセボ(偽物)を、摂取してもらう30人のグループ、に分けて観察し、生化学検査(血液検査や尿検査など)、OAの進行度、痛みの評価と、歩行の状態、日常生活の不具合、こわばり、などについて分析しました。
その結果、ブルーベリーを摂取した①グループでは、疼痛、こわばり、日常生活の困難さについて、より低いスコアとなり、改善が見られましたが、プラセボグループでは、改善が見られませんでした。生化学検査の結果では、ブルーベリーを摂取した①のグループにだけ、「Monocyte Chemoattractant protein-1(MCP-1)」の減少と、「Interleukin 13(IL-13)」という炎症性サイトカインの増加が確認されました。MCP-1は、変形性膝関節症の炎症を起こしている部分で大量に発生し、炎症を起こす原因物質の1つであることがわかっています。一方のIL-13は、炎症を抑制する抗炎症作用を持ちます。研究者らは、ブルーベリーに、炎症を抑制する働きを高める成分が含まれている可能性を示唆しています。
Blueberries improve pain, gait performance, and inflammation in individuals with symptomatic knee osteoarthritis Nutrients 2019, 11(2), 290; https://doi.org/10.3390/nu11020290
ローソンの冷凍ブルーベリー
ローソンセレクトの『甘味ほどよい酸味のブルーベリー』とメイトーのティラミス風プリン、ティラミスのカカオパウダーとコーヒー味に冷凍ブルーベリーが苦み+渋みで強すぎないかな…合うかな…と心配でしたが、美味しかった!マスカルポーネチーズの香りと酸味がブルーベリーにマッチしました。
お手軽!コンビニの冷凍ブルーベリー
果実を食べない日本人が増えています。値段が高いし、切ったり剥いたり洗ったりするのが面倒・……という声をよく耳にしますが、そんな人にイチオシなのが、コンビニ各社の「冷凍ブルーベリー」です。コンビニの冷凍コーナーには必ずといっていいほど置いてあり、値段も1袋200円前後と手頃で、一年中手に入れやすいフルーツです。また、ブルーベリーというと「目の健康維持」をイメージされると思いますが、食物繊維やビタミン、抗酸化物質などが豊富なことから、美容と健康にもプラスになります。続きを読む→
ブルーベリーで心血管病リスクが低下する
ブルーベリーを毎日150グラム食べることで、心血管病リスクが低下することが、米国ハーバード大学と英国イーストアングリア大学の研究で明らかになり、2019年5月28日の『The American Journal of Clinical Nutrition」に発表されました。
以前から定期的にブルーベリーを食べる人は、Ⅱ型糖尿病や心血管疾患リスクが低いことが研究成果として報告されています。これはブルーベリーに含まれる「アントシアニン」がすぐれた抗酸化作用があるからと推察されています。
今回の研究では、50~75歳の肥満症の人138人に、毎日凍結乾燥状態のブルーベリーを75グラム、150グラム(1カップ)を6ヶ月間食べてもらい、参加者のメタボリックシンドロームの状況、インスリン抵抗性、心臓代謝機能などを調べました。
その結果、インスリン抵抗性には大きな変化が見られませんでしたが、血管内皮機能の改善、NO活性による血流促進、心血管病リスクの約15%の減少などが明らかになりました。この変化はブルーベリーを75グラム食べた場合には見られなかったことから、ある程度多めにブルーベリーを摂取することで得られる健康効果であることがわかりました。
ブルーベリー+白ワインでポリフェノール追加!
ドン.キホーテの「情熱価格」シリーズの冷凍ブルーベリーを購入。ブルーベリーの原産国は、カナダ産とアメリカ産のブルーベリーのミックスでした。こちらを飲み残してしまった白ワイン(Dopff&Irion Riesling)に冷凍ブルーベリーを浮かべてデザートカクテル風に。白ワインに酸味と甘みと、ほんのり紫色が加わり、おしゃれです。飲みすぎないようなります! ちょっと気が抜けてしまった白ワイン、テイストを変えたいときなどにもおススメ。そして最もうれしいのは、食物繊維とポリフェノールが追加されてヘルシーなこと! http://www.donki.com/j-kakaku/product/detail.php?item=2562
面倒なことが嫌いな管理人が、手抜きベリーレシピを考案しました!
紫芋とブルーベリーを一緒に混ぜるだけの簡単サラダですが、紫が鮮やかになってとってもキレイで、美味しいです。紫芋を小さく切って茹でるか電子レンジで柔らかくなるまで加熱し、マッシュ。冷めたところでフレッシュまたは冷凍のブルーベリーを投入し、オリーブオイルを好みで追加して、軽く混ぜるだけ。塩コショウはお好みで!甘いほうが好きな場合は、オリゴ糖のシロップを入れるとほんのり甘くなります。お弁当、パーティー料理、チーズと一緒におつまみで…など、色々使えますよ~。
元気キレイ育むベリー生活
ブルーベリー、ストロベリー、ラズベリーなどベリー系大好き管理人が、健康と元気を支えるビリーの力についてレポートします。
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