コラムColumn
便秘と下痢で腸や肛門を老化させないで!
老化
Posted on 2008.12.5
取材で肛門科のドクターに現代人の便秘と痔について取材しました。
1年を通じて、肛門や直腸、大腸の調子が悪いという患者さんは多いそうです。
でも特に寒くなって運動不足が続き、さらに飲み会シーズンになると、食べる量やお酒の量が増えるので、排便のリズムが狂って、便秘、下痢、痔になる人が多くなります。仕事が忙しくなって、ゆっくりトイレに入る暇もなく、会議が続いて、座ってばかりいると、腸や肛門の血行が悪くなり、さらに症状を悪化させます。
こうして悪いことが重なると、病気が慢性化して、知らないうちに、ポリープや直腸憩室、腫瘍などができてしまい、気がついたときには大腸がん・・・などというケースも少なくないそうです。
腸や肛門に炎症を起こしたり腫瘍ができたりするのは、下痢や便秘が大きな原因なので、これらを予防するための排便習慣をしっかり身につけましょう。
ポイントは、以下のとおりです。
①便意を感じたら、すぐにトイレに行くようにして、我慢しない。
②トイレで息むのは2、3分にして、肛門を傷つけないように、あまり長い間息まない。
③「食べたら出る」を基本に、毎食後トイレに行くようにする。
④洗浄便座の水圧に頼って排便しない。(洗浄便座がないと排便できなくならないようにする)
⑤洗浄便座はあまり強い水圧で使わない。
⑥排便後にお尻をトイレットペーパーでこすりすぎない。
さらに、食習慣については、次のことに注意しましょう。
①食物繊維の多い野菜などを積極的に食べる。
②腸の善玉菌を増やすように乳製品などを習慣的に食べる。
③特に、アルコールをいっぱい飲んだ後や、風邪などで抗生物質をのんだ後は、腸内の善玉菌が減って、便秘や下痢を起こしやすいので、注意する。
④極端なダイエットをして、便の量を減らさない。
⑤水分をしっかりと摂る。