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ソーシャルメディアは高齢者の健康に寄与できる!

老化

Posted on 2013.4.23


 

わが国でもブログやフェイスブック、ツイッターなどのソーシャルメディアを利用する中高年が、スマートフォンの普及とともに増加しているようですが、ルクセンブルク大学のAnja Leist博士らがGerontology に発表する研究で、上記のようなソーシャルメディアは、高齢者自身が利用することで、健康の危機に際して、サポートを受けるための有用な手段となりうることが明らかになりました。

博 士らはスマートフォンの普及などにより、ソーシャルメディアを利用する高齢者が増加している状況で、高齢者の健康管理や疾病対応などの臨床実践の場におい て、ソーシャルメディアはどのような効果を持っているのかが明らかではなかったために、老年医学的観点から調査されたソーシャルメディア利用に関する多数 の研究をレビューしました。

その結果、ソーシャルメディアが高齢者の孤独感の克服、心的ストレスの緩和、自己効力感の増進に役立っていることがわかりました。

ま た臨床医学的観点では、疾患の予防や、診断、治療に関する知識を高齢者に伝えるために、有効活用可能なことも明らかになりました。一方注意すべき点とし て、オンラインコミュニティに参加した高齢者の個人情報の流出、悪用の恐れ、健康被害を生み出しかねない間違った治療法、や民間療法などの情報の流通や、 勧誘による被害の危険などもあることも指摘されています。

Gerontology
http://www.karger.com/Article/FullText/346818