コラムColumn

気力と楽観が長寿の秘訣

老化

Posted on 2015.6.13

phm12_0591-sスウェーデンのウメオ大学の研究によると、前向きな意欲、気力、勤労意欲や楽観的な姿勢が、寿命を延ばす要因になっていることが明らかになり、2015年3月の「Age Ageing」オンライン版で発表されました。
この研究は、平均年齢89歳のスウェーデンとフィンランドに住む男女646人について、2000年~2002年と、2005年~2007年に、孤独や老化への不満、生活満足度など、17の質問を面接調査または電話調査を行いました。2回の調査を行った結果、最初の調査で「高い意欲を持つ」と判定された高齢者の5年後の生存率は56%、「普通」と判定された高齢者は39%、「低い」と判定された高齢者は32%という結果でした。
この結果について研究者は、高齢者の気力や意欲を高めることによって、健康状態の改善、さらには寿命を延ばすことが可能になるのではないかと分析しています。
Niklasson J, Hörnsten C, Conradsson M, Nyqvist F, Olofsson B, Lövheim H, Gustafson Y. High morale is associated with increased survival in the very old. Age Ageing. 2015 Mar 15