コラムColumn
老化に対するネガティブな考え方が認知症を招く
老化
Posted on 2015.12.10
米国エール大学の研究で、老化に対するネガティブな考え方を持つ人は、アルツハイマー型認知症になるリスクが高いことが明らかになり、2015年12月7日号の『Psychology and Aging』オンライン版で発表されました。
この研究は、1958年にスタートした「 ボルチモア老化縦断研究(The Baltimore longitudinal study of aging :BLSA)」のデータを解析したもので、 老化に対して後ろ向き、ネガティブな信念を持つ高齢者は、 そうでない高齢者に比べて、 アルツハイマ型認知症の指標としても用いられ、 記憶をつかさどる脳の海馬の体積が小さく、 萎縮していることが明らかになりました。
この結果について研究者らは、 老化に対する否定的な考え方を払拭して、 老化に肯定的な考え方を持つようにするだけで、 米国で500万人にのぼる認知症患者の数を減らすことができる可 能性があると述べています。
"Negative beliefs about aging predict Alzheimer's disease in study." Psychology and Aging Online, 7 December 2015.
この結果について研究者らは、
"Negative beliefs about aging predict Alzheimer's disease in study." Psychology and Aging Online, 7 December 2015.