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階段60段を上るのに90秒以上かかる人は心臓病に要注意

老化運動

Posted on 2021.1.20

階段60段を上るのに90秒以上かかる人は心臓に何らかのトラブルがある可能性があり、この結果を医者にかかる目安とする必要があることが欧州心臓病学会の学術大会で発表されスペインのア・コルーニュア大学の研究で明らかになりました。研究は心臓病の疑いのある患者を含む165人の被験者で行われました。具体的な症状には運動中の胸痛や息切れなどがありました。被検者はトレッドミルの上を歩いたり走ったりして運動能力をテストし、徐々に強度を上げながら疲れる程度まで運動をしました。その後、20分間の休憩を入れて60段の階段を止まらずにまた走らずにやや速いペースで歩くように指示されました。 トレッドミルテスト中に、被験者の心臓の画像も撮影し、運動中に心臓が正常に機能しているかどうか、冠状動脈疾患の可能性についても検証できるように準備し、これらの調査結果を階段上りの結果と比較しました。 その結果、1.5分以上で階段を上った被験者の約58%は、トレッドミル検査中に異常な心臓機能を示しました。対照的に、1分以内に階段を上った人の32%が、トレッドミル検査中に異常な心臓機能を示しました。この結果について研究者は、 階段テストは心臓の健康状態をチェックする簡単な方法でなので金愛の研究成果を心臓病の早期発見に役立てたいと述べています。

【出典】

Best of Imaging 2020, a scientific congress of the European Society of Cardiology (ESC)