コラムColumn
ニキビ菌とポルフェリン
美容
Posted on 2009.5.20
ニキビをつくる原因となる「アクネ菌」は、皮膚の表面に「ポルフェリン」という物質を排出します。
この「ポルフェリン」は、蛍光性で、皮膚科の肌診断機器で、特殊な光を当てると発光し、その発光量によって、ニキビのできやすさなどを測定するときの指標にもなっており、「ポルフェリン」が多いほどアクネ菌が活発に繁殖して、ニキビができやすい肌であると言えます。
実はこの「ポルフェリン」が、紫外線にあたると、活性酸素(一重項酸素)を発生し、これが肌の表面の細胞を傷つけてさらにニキビを悪化させたり、肌老化の原因になることがわかっています。
その一方で、「ポルフェリン」に、活性酸素が発生しやすい青~緑色の光をあてて、わざと活性酸素を大量に発生させて、アクネ菌そのものを酸化・破壊することでニキビを改善する治療法(「クリアタッチ」)も注目を集めています。