コラムColumn
不老のカギはカロリーオフ?
美容老化食
Posted on 2009.7.11
ヴァインドルッヒ博士によると、1989年に実験を開始し、76匹のサルのうち半分を通常の食事、その半分を30%ほどカロリーを抑えた低カロリー食にして比較しました。
また、低カロリー食のサルのグループでは、腫瘍の発生が、通常食のグループに比べて50%も少なかったそうです。
さらに、心血管障害についても、通常食のサルのグループに比べて、発症率が半分だったそうです。
また、脳の萎縮についても、カロリー制限をしたサルのグループでは、明らかに萎縮のスピードが遅く、脳の老化がゆるやかであることがわかりました。
ヴァインドルッヒ博士は、カロリー制限したサルのグループが、「内面的な健康を保持するだけでなく、見かけも若々しい」ことを指摘しており、さらに研究を進めてカロリー制限による老化抑制のメカニズムを解明するそうです。
また、博士は、人間にとって食生活を改善して、カロリー制限をすることはかなり難しいことではあるが、この研究を進めることで、新薬を開発して食生活を極端に制限せずに、カロリー制限した場合と同じような効果を発揮して、健康長寿に結びつくようなことも可能かもしれないと示唆します。
Primary source: Science
Source reference:
Colman RJ, et al "Caloric restriction delays disease onset and mortality in rhesus monkeys" Science 2009; 325: 201-04.
Source reference:
Colman RJ, et al "Caloric restriction delays disease onset and mortality in rhesus monkeys" Science 2009; 325: 201-04.