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【ライフスタイル】音楽トレーニングのアンチエイジング効果が神経科学的に立証された!
美容
Posted on 2012.2.4
20世紀を代表するピアノの巨匠アルトゥール・ルビンシュタインは95歳で亡くなりましたが、88歳まで現役ピアニストとして活躍し ていました。今年1月に亡くなった古楽運動の第一人者グスタフ・レオンハルトも83歳の死に至るまで現役チェンバロ演奏家と活躍し、亡くなる約半年前の 2011年5月には、東日本大震災後多くの海外演奏家が公演をキャンセルする中、病にも関わらず来日し、素晴らしい演奏を披露し、日本人に勇気と希望を与 えてくれたことは記憶に新しいことです。
こうした巨匠のみならず、一般人であっても音楽のトレーニングを続けることは、加齢に伴う神経機能 の遅延化を防ぐ効果があることを、神経科学的に立証した研究が、米国・ノースウェスタン大学のNina Kraus教授らによってNeurobiology of Aging 2012年1月9日オンライン版に発表されました。
教授らは青年 ミュージシャンと高齢ミュージシャン(ミュージシャンは全員少なくとも9歳から音楽を継続している人)、音楽をしない(最長でも3年以下しか音楽経験がな い)青年と高齢者の4グループを対象に、人の発話した音声を聞き取る際の自動的に生じる脳の反応を分析しました。
その結果、高齢ミュージシャンは音楽をしない高齢者ばかりか、音楽をしない青年よりも発話音声刺激を素早く、かつ正確に情報処理し、エンコードしていることが明らかになりました。
教 授はこの結果について、人生で長期間音に対し、積極的に関わるという経験は、神経系機能に対し、顕著な効果をもたらすことが明らかになったとし、教授自身 の以前の研究で示唆された、音楽のトレーニングが加齢に伴うコミュニケーション上の大きな問題である記憶力の減退と、うるさい中で話を聞きとる能力の低下 を防ぐ効果を持つことの、神経科学的な裏付けともなったのではないかとしています。