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クルマに乗るのを控えるのは食事制限と同レベルの減量効果あり!

美容肥満

Posted on 2013.1.28



米国では100年前のT型フォードの登場とともに本格的なクルマ社会が始まり、現在ではほとんどの家庭が複数の自動車を所有し、学校の送迎から食料品・生活用品の買い物まで、生活のあらゆる局面で、移動手段としての自動車が欠かせないものとなっています。

わが国でも70年代以降、公共交通機関の発達している大都市圏以外では、米国と同様に自家用車のない家庭は、生活に支障を来たしかねない状況が進んできました。

最近では大都市圏の住民のほうが、地方に暮らす人よりも、毎日の歩く歩数が多いのではないかとも言われています。

このように生活に欠かせない自動車ですが、イリノイ大学でコンピュータ科学と数学を研究するSheldon Jacobson教授らがPreventive Medicine 2013年2月号に発表した研究で、毎日わずかでもクルマに乗る距離を減らすことが、カロリー制限と同様の減量効果を持つことが、長期間のデータを分析した結果明らかになりました。

教授らは米国人のBMI値の動向(1984-2010年)運転者の走行距離(1970-2009年)成人の1日のカロリー摂取量(1970-2009年)以上のデータを分析し、BMI値との関係をデータ解析しました。

その結果、教授らが見出した数学的モデルで計算すると、1日に自動車に乗る距離を1マイル(約1.6km)減らしただけで、6年後にはBMI値が0.21減少する効果があることが分かりました。

一方、カロリー制限では1日のカロリー摂取量を100カロリー減らす、と3年後にBMI値が0.16減少することも分かりました。

教 授らはこの結果について、自家用車に乗るのをやめ、バスを利用すれば毎日の歩行距離がわずかでも増加する、そしてなかなか困難なカロリー制限と同等の効果 もある、こうしたわずかな行動変化が、国民全体で考えれば非常に大きな健康面での効果、肥満による生活習慣病の減少につながるので、クルマに乗る前に他の 選択肢はないのか一旦考えてみて欲しいとしています。

Preventive Medicine 2013年2月号