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ベジファースト~肉より先に野菜を見て野菜中心食に

美容肥満食

Posted on 2020.8.23

赤味肉や加工肉の過剰な摂取でがんリスクや心臓病リスクが高まることは過去の研究で明らかになっていますが、それでもやはり肉が好き!という人が多いのも事実。また大規模な畜産は家畜から放出されるCO2で温室効果ガスを発生させるため、肉を多く含む食事は私たちの健康だけでなく地球の健康にもリスクをもたらすことが明らかになっています。英国ケンブリッジ大学が、どうすれば肉の消費量を減らすことができるかを研究した結果、ベジタリアンメニューを見せたり、野菜を先に並べることで、肉を食べる量が減る可能性があることを突き止め、2020年8月13日の『Nature Food』に発表しました。この研究は、ケンブリッジ大学の2つのカフェテリアで2年間に渡って行われ、10万種類のメニューから、学生たちが選んだ1万1千回分の食事メニューのデータを解析しました。その結果、カフェテリアで食事を選ぶ際に、先に野菜のメニューを置くこと、さらには、野菜と肉の皿の間に距離が空けば空くほど、野菜メニューの売り上げが伸びたということです。肉を先に置いた日の野菜メニューの売り上げを基準に比較すると、野菜を先に置き、肉メニューと85㎝の間隔を置いて並べた日は、野菜の売り上げが25%増に留まったのに対し、野菜と肉の間隔を180㎝に広げた日は、野菜の売り上げが40%増加しました。単純なことですが、ダイエットを考える上で、見た目でもベジファーストの食卓、メニューの写真の並べ方をするのが大切ということですね。

【出典】

Emma E. Garnett, Theresa M. Marteau, Chris Sandbrook, Mark A. Pilling, Andrew Balmford. Order of meals at the counter and distance between options affect student cafeteria vegetarian sales. Nature Food, 2020; 1 (8): 485 DOI: 10.1038/s43016-020-0132-8