コラムColumn
ブルーベリーは筋肉を増やす
美容老化肥満食
Posted on 2020.10.10
ブルーベリーは、心臓病の予防、血糖値の安定、脳血流の改善、認知機能の維持・改善、大腸がん予防など、さまざまな健康に対するプラスの効果が報告されていますが、新たな健康効果として、ブルーベリーが骨格筋の量を効率的に増やせる可能性があることがわかりました。2020年9月号の『The Journal of Nutrition』に掲載された米国コーネル大学の研究によると、21歳~40歳の女性12人のグループと、60歳~79歳の女性10人のグループに、6週間にわたり、朝食と夕食に19gずつ毎日合計38gのフリーズドライのブルーベリーを食べ続けてもらいました。その結果、21歳~40歳の女性のグループで、骨格筋を作るために必要な血清中に含まれる筋形成前駆細胞の数が約40%ほど増加していること、筋形成前駆細胞の酸化ストレスに対する耐性が高まったことが明らかになりました。60歳~79歳のグループでは、有意な増加現象は認められませんでした。人の筋肉量は30歳以降、10年ごとに3~5%ずつ減少し、特に60歳を超えると減少率が大きくなることが知られています。今回の結果について研究者はブルーベリーを食べることで加齢とともに加速する筋肉量減少に歯止めをかけて、減少する筋肉量を少しでも維持することに貢献できる可能性があると述べています。
【出典】Consumption od a Bleberry-Enriched Diet by Women for 6 Weeks Alters Determinants of Human Muscle Progenitor Cell Function,
The Journal of Nutrition, Volume 150, Issue 9, 1 September 2020, Pages 2412–2418, https://doi.org/10.1093/jn/nxaa190