コラムColumn

緑茶はうつを予防する

Posted on 2009.12.31

 

12月号の『American Journal of Clinical  Nutrition』に発表された東北大学医学部公衆衛生学講座(辻一郎教授)のタカハシ・ヒデコ氏らの研究によると、緑茶を飲むことで共同生活をする高齢者のうつ的な傾向が低下することがわかりました。

以前から緑茶に、抗炎症作用や抗ストレス作用があると言われていましたが、今回は70歳以上の高齢者1058人を対象に調査を実施。

重度のうつと軽度のうつを分類する30項目の質問をすると、34.1%が軽度のうつ、20.2%が重度のうつという結果に。さらに緑茶を飲む習慣について調べると、「一日1杯未満しか緑茶を飲まない」というグループを1としたときに、「2~3杯飲む」グループは5%、「4杯以上」緑茶を飲むグループは44%もうつになるリスクが低いことがわかりました。同じ傾向が重症のうつでも見られたそうです。

これに関して研究者らは緑茶に含まれるLテアニンにストレス緩和、脳のリラックス効果、心理的苦痛を和らげる効果などがあり、それがうつを予防することと関連しているのではないかと分析しています。

明日は、元旦で緑茶を飲まない習慣の地域もあると思いますので、今日のうちにたくさん飲んで2009年のストレスを緩和して、リラックス気分で新しい年を迎えましょう。


今年一年、お付き合いいただき、ありがとうございました。