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【食】サプリメント愛用者が増え続ける米国!
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Posted on 2011.4.16
米国・Centers for Disease Control and Prevention(疾病管理予防センター)のJaime Gahche研究員らがNCHS(National Center for Health Statistics)Data Brief 2011年4月61号として発表した研究によると、米国人は20年前には約40%がビタミン剤やミネラル類などのサプリメントを使用していたのに比べ、現 在は半数以上の米国人が使用しており増加傾向にあることが明らかになりました。
研究は過去に実施されたNational Health and Nutrition Examination Surveys (NHANES・米国国民健康栄養調査)の、①1988-1994年、②1999-2002年、③2003-2006年の3つの期間のデータを比較、分析 して行われました。サンプル数は3期間合計で3万7596人、20歳以上の成人が対象でした。
全般的なサプリ使用状況では、①では42%が サプリを使用していましたが、③では52%へと増加し、特に男性よりも女性の使用が増加していました。種類別ではカルシウムが骨粗鬆症リスクを軽減すると 思われているために、28%から61%へと増加、特に60歳以上の黒人を除く女性の使用が増加していました。
またビタミンDは全ての年齢で増加していました。一方、葉酸の使用は食生活が偏りがちな米国では出産期にある女性にとっては重要なものとされていますが、20-39歳の女性で特に増加しているとは認められなかったということです。
研究チームではこの結果は、今後の米国民の健康状態の基となる栄養摂取状況を調査する上で重要なデータとなるとしています。