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【食】魚の肝臓は体に良い多価不飽和脂肪酸が豊富!

Posted on 2011.5.6

sakana日本人は畜産業の盛んな欧米人に比べ魚介類の1日あたりの消費量が多く、それが長寿の要因の一つともいわれてきましたが、食生活の変化とともに、年々減少し ています。特にイワシなどの青魚をまるごと食べる習慣は、EPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)、などの多価不飽和脂肪酸を豊富 に含むことから、動脈硬化や高血圧、脳梗塞や心臓血管障害など予防につながることが疫学的にも知られています。
平成20-22年の調査で一 世帯あたりのイワシの年間購入量が最も多い都市は鳥取市で、2126g、全国平均では764gで、東日本よりも西日本の購入消費量が多いようです。スペイ ン・アンダルシア州アルメリア大学のJose Luis Guil-Guerrero准教授らが、Journal of Food Composition and Analysis 2011年3月号に発表した研究によると、魚の肝臓、特にアンチョビ(カタクチイワシ)などの青魚の肝臓は、長鎖多価不飽和脂肪酸が豊 富に含まれており、非常に重要な栄養源であることがわかりました。
准教授らはスペイン南東部で常食されている、メルルーサ、アオザメ、ヨーロッパマイワシ、ヨーロッパカタクチイワシなど12種類の魚の調査しました。
そ の結果ヨーロッパカタクチイワシの肝臓は、特に全体の脂肪分の48%が健康に良いとされる長鎖多価不飽和脂肪酸で、EPA、DHAを多く含むことがわかり ました。准教授らは欧米では捨てられる運命にある魚の内臓ではあるが、健康に非常に良く、捨てずに済めば環境にもよいので、捨てられるのは残念なことだと しています。