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【メディカル】プラスチック容器やラップに包まれた食品を食べないと体内の環境ホルモンレベルが下がる!
食
Posted on 2011.7.24
プラスチックやビニール、食品の容器などに含まれるビスフェノールAやフタル酸ジエチルヘキシル(DEHP)は、動物実験の結果から ホルモン分泌を撹乱し、神経系の異常を引き起こす危険性が指摘され「環境ホルモン」「有害物質」とみなす研究者もいます。一方で、これらの物質に特別な危 険性はないという研究者もおり、賛否両論が繰り広げられています。
そんな中、プラスチック容器やラップに包装された食品を食べることで、食 品に溶け出したこれらの物質が、人体に及ぼす影響が懸念されるため、できればこのようなものに包装されていない食品を選んで食べるべきという報告が、米国 サイレントスプリング研究所のRuthann Rudel博士らの小規模な研究で明らかになり、2011年7月号のEnvironmental Health Perspectivesで発表されました。
この研究はサンフランシスコに住む子供2人がいる5つの家族が参加して行われました。最初の2日間はプラスチック容器に入った食品を含む外食を摂り、次の3日間はプラスチックを排除した食事を摂り、最後の3日間は家族がいつも食べる食事を摂りました。
この8日間のうち、1~2日目、4~5日目、7~8日目に家族全員が夜2回、尿を採取しました。
そ の結果、プラスチックを除去した4~5日目の尿中のビスフェノールAは、1~2日目に比べて66%減少していました。DEHPに関しては、53%減少し、 7~8日目に21%増加しました。DEHPの代謝物2種類に関しても、4~5日目に55~56%減少し、7~8日目に16~22%リバウンドして増加しま した。
今回の研究は、被験者数がたった5人と少なく、一般化するには、さらに多くの被験者を違う居住地域から集めて、調査を行う必要があるということです。