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ガムを噛んでいると集中力が持続する!
食
Posted on 2013.3.13
噛むことにはさまざまな効果があることが経験的に知られています。その昔メジャーリーグの選手は日本人にはなじみの薄い噛みタバコを試合中に噛んでいましたが、これはリラックスと集中力に効果があったため使用する選手が多かったともいわれています。
その後口腔がんリスクなどから、今ではもっぱらチューインガムが愛用されているようですが、こうした噛むことの効用が知られるようになって学問的にもガムを噛むことの効果についての多くの実証研究が行われてきました。
中でも集中力に関する研究はさかんで、これまで既に視覚記憶課題に対する集中力を改善することなどが実証的に明らかにされています。
英国・ウェールズ・カーディフ大学のKate Morgan博士らがBritish Journal of Psychology 2013年3月8日オンライン版に発表した研究で、ガムを噛むことが聴覚記憶に関しても集中力を持続させる効果を持つことが明らかになりました。
博士らは38人の被験者をガムを噛みながら実験を受けるグループと、何もなしの自然な状態で実験を受けるグループの2グループに分け、実験を行いました。実験では被験者は1-9までの数字がランダムに読上げられ続ける間に、奇数-偶数-奇数の順番で出てきた数字の並びを素早く正確に聞き取りチェックする作業を30分間継続しました。
被験者は実験の事前事後に気分状態も質問票によって調べられました。データを分析した結果、全体でガムを噛んでいた被験者のほうが反応が早く正確であり、この傾向は終了に近づくにつれて顕著になり拡大していました。
また実験開始直後のみガムを噛まないグループのほうがわずかに素早く正確でしたが、その後はガムを噛むグループが追い越し差が拡大していきました。博士らは今回の結果が、ガムを噛むことは我々が注意力をより長い時間持続させることに役立つことを示唆しているとしています。
British Journal of Psychology today, 8 March,2013