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過度のアルコール摂取で細胞破壊、腸のバクテリアが血中に漏れ出す?!
食
Posted on 2014.6.24
過度のアルコール摂取によって、発熱やアレルギー反応を起こす要因となる血中のエンドトキシン(内毒素:グラム陰性菌が作り出す成分)量が増えることがマ サチューセッツ大学医学部の研究で明らかになり、2014年5月の科学雑誌『PLOS ONE』オンライン版に掲載されました。
これは、男性11人、女性14人の血中アルコール濃度0.08g/dlの酔っぱらった状態の被験者の30分後、4時間後、24時間後の血液を分析した結果によるもの。
ちなみに、血中アルコール濃度が0.08g/dlとは、体重60㎏の人が120ccのグラスにワインを3~4杯飲んだときの状態。それほどでもない感じですが…
このとき、血中のエンドトキシンの量が大量に増え、さらに腸管内の細菌が血液の中に漏れ出ていることも明らかになりました。エンドトキシンが増える原因には、体内の細胞が破壊されたことが推察されます。
大量の慢性的な飲酒は、アルコールによる肝臓障害などを起こすことが知られていますが、それだけでなく、細胞を破壊し、腸管内の細菌が血液中に漏れて体にダメージを与えている可能性が指摘されました。
Acute Binge Drinking Increases Serum Endotoxin and Bacterial DNA Levels in Healthy Individuals. PLoS ONE, 2014
ワイン4杯で細胞が破壊され、細菌が漏れだすって・・・・・酒量控えます!!!