コラムColumn
リンゴで肥満予防
食
Posted on 2014.11.11
「リンゴ1個で医者いらず」と昔から言われるとおり、リンゴにはさまざまな健康効果が認められています。リンゴダイエットなども流行しましたが、やはりリ ンゴは肥満予防に効果があることが明らかになり、さらにリンゴの中でも「グラニースミス」という酸味の強い青リンゴが、ほかの品種よりも肥満予防効果が強 いことが2014年10月の『Food Chemistry』で発表されました。
ちなみに「グラニースミス」は、長野県など国内でも生産されていますが、酸味が強く、固いために、お菓子用・加工用として使われています。私は紅玉とグラニースミスが大好きですが…
これは、米国ワシントン州立大学などが行ったマウスを用いた実験によるもので、さまざまな品種のリンゴをマウスに食べさせて、比較したもの。
そ の結果、「グラニースミス」という品種が、最もペクチンをはじめとする食物繊維の量が多く、一方で炭水化物の含有量が少ないために、善玉の腸内細菌の増殖 に貢献し、これによって腸内の細菌バランスが整い、肥満を引き起こす悪玉細菌の増殖を予防し、代謝システムを正常に保ち、悪玉菌による炎症反応を防ぐこと で、肥満、糖尿病などの生活習慣病を予防する可能性があると指摘しています。
Assessing non-digestible compounds in apple cultivars and their potential as modulators of obese faecal microbiota in vitro. Food Chemistry, 2014