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心臓病リスクを半減する食事とは?

Posted on 2015.4.20

phm19_0695-s  ギリシャのハロコピオ大学の研究によると、新鮮な果物や野菜、全粒穀物、豆類、ナッツ類、魚、オリーブオイル、そして適量の赤ワイン(グラス1~2杯)を中心とした「地中海ダイエット(地中海式の食事)」が、心臓病リスクを47%も低下させることが明らかになり、2015年3月のAmerican College of Cardiology 第64回の学術集会で報告されました。
この研究は18歳~89歳までの2500人のギリシャ人男女を2001年~2012年まで調査し、5年後、10年後の、健康診断の結果や食生活、運動習慣などの質問調査の結果を分析したもの。調査期間中に男性の約20%、女性の約12%が心臓病にかかるか、心臓病で亡くなっていました。
そして先に上げた地中海式の食事を続けていた人は、そうでない人に比べて47%も心臓病の発症リスクが低く、さらに地中海式の食事の傾向が1ポイント上がると、心臓病にかかるリスクが3%も低下することがわかりました。
この結果について研究者は、地中海式の食事が、糖尿病、高血圧、炎症を予防することで、心臓病の発症リスクを低下させているのではないかと分析しています。

“Adherence to Mediterranean is the Most Important Protector Against the Development of Fatal and Non-Fatal Cardiovascular Event: 10-Year Follow-up (2002-12) Of the Attica Study,”

American College of Cardiology’s 64th Annual Scientific Session in San Diego -
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