コラムColumn
善玉菌の生存競争が腸の健康には重要
食
Posted on 2015.11.22
英国オックスフォード大学の研究で、腸内細菌のうち、善玉菌同士の生存競争が活発な方が腸の健康にプラスになることが明らかになり、2015年11月の「Science」に掲載されました。一般的には腸内は悪玉菌を減らして善玉菌を増やすことで腸を健康に保つと考えられています。今回の研究ではさらに、善玉菌の種類、バリエーションを豊富にすることで、善玉菌同士の生存競争を活発にすることで、善玉菌が持つ力を引き出し、より良い腸内環境が構築されることが明らかになりました。つまりは、いつも同じヨーグルト、牛乳、キムチなどの発酵食品を摂るのではなく、産地が異なり、食品に含まれる善玉菌の種類が豊富な食品をいろいろ食べることが、腸の健康維持に役立つということです。
K. Z. Coyte, J. Schluter, K. R. Foster. The ecology of the microbiome: Networks, competition, and stability. Science, 2015;