コラムColumn

細胞を守り病気を寄せ付けない2つの食べ物

Posted on 2015.11.25

gum15_ph10012-sイギリスのウォリック大学の研究によると、タマネギとブロッコリーに、細胞の酸化を防ぎ、病気になりにくい健康な体を維持して、寿命を延ばす働きがあることがわかり、2014年9月の「Antioxidants & Redox Signaling (ARS)」で報告されました。
この研究では、タマネギの皮に含まれる「ケルセチン」とブロッコリーに含まれる「スルフォラファン」という成分が「フィトケミカル(植物が自己防衛のために持つ働き)」や抗酸化物質として注目されていることから、その働きについて検証しました。
特に今回の研究では、Nrf2(NF-E2-related factor 2)という、正常な細胞が酸化ダメージを受けたときに、そのダメージを修復するように働き出すタンパク質に対する影響力を調べました。
その結果、タマネギの「ケルセチン」とブロッコリーの「スルフォラファン」が、ともにNrf2の動きを高速化して、より迅速に細胞が受けた酸化ダメージを修復する可能性があることが明らかになりました。
Xue M, Momiji H, Rabbani N, Barker G, Bretschneider T, Shmygol A, Rand D, Thornalley PJ.  “Frequency modulated translocational oscillations of Nrf2 mediate the ARE cytoprotective transcriptional response.” Antioxid Redox Signal. 2014 Sep 2.