コラムColumn

ブロッコリーは肝臓を守る

Posted on 2016.3.6

米国イリノイ大学の研究によると、ブロッコリーをはじめとするアブラナ科の植物に含まれ る成分に、肝臓の機能を保護する働きがあり、肝臓がんや肝硬変の予防に役立つ可能性があることが明らかになり、2016年3月の『Journal of Nutrition』で報告されました。
ブロッコリーなどのアブラナ科の植物に含まれるフィトケミカル〈植物が害虫や紫外線などから自分を守るために蓄えている成分)の一種「スルフォラファン」は、解毒作用、抗酸化作用、花粉症の緩和、悪酔い軽減、メタボ予防などの健康効果があることが明らかになっています。
今回のイリノイ大学の研究では、マウスを用いた実験で、ブロッコリーに含まれる「スルフォラファン」が、肝臓での脂肪の蓄積を抑制し、肝臓の機能を健康に維持することに貢献することが明らかになりました。
研究者らは、週に3~4回、ブロッコリーを食べることで、飲み過ぎや食べ過ぎなどによる肝機能の低下を防ぐことができるかもしれないと述べています。
Y.-J. Chen, M. A. Wallig, E. H. Jeffery. Dietary Broccoli Lessens Development of Fatty Liver and Liver Cancer in Mice Given Diethylnitrosamine and Fed a Western or Control Diet. Journal of Nutrition, 2016