コラムColumn

音楽を聴いたりテレビを見ながら食べると食べ過ぎる

Posted on 2016.3.18

phm21_0052-s 大きな音で音楽を聴いたり、テレビを見ながら食べると、食べ過ぎてしまうこと、ご存知でしたか?
米国ブリガム・ヤング大学とコロラド州立大学の研究によると、食事のときに大きな音で音楽を聴いたり、
テレビを見たりすると、食べ過ぎてしまうことが明らかになり、2016年3月の『Food Quality and Preference』に報告されました。
この研究では、被験者に食事の際に大きな音で音楽やテレビを見てもらったときと、静かな場所で食べてもらったときの
食べた量を比較したところ、大きな音を聴いていたときのほうが、約1.45倍も多く食べていたことが明らかになりました。
この結果について研究者らは、食事のときに、カリカリ、モグモグ、むしゃむしゃなど、自分が食べる音を自分自身で自覚すると、
食べたことを正しく認識することができるのに対し、大きな音で音楽などを聴きながら食べていると、
自分がどれだけ食べたかという認識が甘くなり、つい食べ過ぎてしまう傾向があることを指摘し、肥満の予防のために、
食事の時には、静かな環境で、自分の食べる音を確認して食べ過ぎないようにする「Crunch Effect(モグモグ効果)」について、人々に普及させるべきだと述べています。
Ryan S. Elder, Gina S. Mohr. The crunch effect: Food sound salience as a consumption monitoring cue. Food Quality and Preference, 2016