テンプル大学のプレスリリースに掲載された、テンプル大学小児歯科医のMark Helpin 博士らの報告によると、ハロウィンのシーズンは、子供たちが虫歯になるリスクが高く、保護者は子供の口腔ケアを十分に注意する必要があることを指摘しました。
確 かにアメリカのハロウィンでは、子供が主役になって「Trick or Treat!」と叫びながら家々を訪問し、たくさんのお菓子やキャンディーをもらってくるのが習慣です。しかし、お菓子などの糖分を口に含むと、たちまち 口の中のPhバランスが酸性に傾き、その状態が30分から1時間続きます。口の中が酸性の状態になっていると、細菌が繁殖して虫歯が発生しやすい状態に 陥ってしまうのです。
そこで博士は、ハロウィン期間中に子供を虫歯から守る方法をアドバイスしています。まず、お菓子をもらってすぐに食べ るのではなく、食後のデザートとして食べさせること。食事の後は、唾液の量が増えているので、甘いものを食べさせるのに絶好のチャンスだそうです。また、 お菓子を食べたら、その直後に口を水で3～4回すすぐことも忘れずに。さらにポテトチップスやプレッツェルなどの甘くないお菓子も口の中を酸性にすること を忘れないこと。そして大人たちがハロウィンで子供たちに配るお菓子は、歯にくっつかないものや砂糖不使用のものにするなど、大人側の配慮も必要であるこ とをHelpin博士は指摘しています。