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【食】母乳で育った子供は学業成績が良い!
教育、子育て食
Posted on 2011.3.23
英国・オックスフォード大学のAlmudena Sevilla-Sanz博士らの研究で、母乳によって育った子供たちのほうが学業成績が良く、また新生児から最少4週間の母乳育児が少なくとも14歳に 達するまで、持続的に脳の発達に好影響を与えていることがわかりました。
博士らは母乳による育児は、英国では高学歴で社会階層の高い母親に実践されることが多く、こうした遺伝的環境的要因を除いた母乳育児単独の脳の認知機能などに対する発達効果を調査することが必要とされていることから、今回の調査分析を企画したということです。
博 士らは1990年代前半に生まれた1万2千人の子供たちを対象に、出産前に調べられた母乳育児に対する両親の態度、出生後母乳で育ったか・母乳を飲まな かったかの違い以外のさまざまな特徴(性別、妊娠期間、出生体重、生んだときの母親の年齢、婚姻状態、両親の職業状況・地位、教育、住宅環境)をマッチさ せ、比較対照上同様になるようにした上で、読む能力、書く能力、算数・数学の能力を5歳、7歳、11歳、14歳時点で測定された得点で比較しました。
デー タを分析した結果、英語、算数・数学、科学などの科目で母乳のみで育った影響が統計的に有意に影響していることが判明し、母乳育児が中学生時点までプラス に働いて、母乳で育った子供たちの知能・認知能力が高いことが立証され、母乳育児の脳の発達に対する有効性が確認されました。