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【ライフスタイル】新しいことを覚えたら直後に眠ると忘れない!

教育、子育て脳

Posted on 2012.3.31

neru米国・インディアナ州ノートルダム大学のJessica Payne博士らが、PLOS One 2012年3月22日オンライン版に発表した研究で、通常の受験勉強のような学習に伴う記憶は、学習した後なるべく早く眠ったほうが定着が良いことが明らかになりました。
記 憶は大きく分けて「宣言的記憶」と「手続き的記憶」の2種類があり、手続き記憶は自転車の乗り方、水などのスポーツ等に代表される体が覚えている状態を指 し、宣言的な記憶は、さらに2種類に分類され、車を駐車した場所、初めてデートした時と場所などに代表される時と場所の出来事についての記憶(エピソード 記憶)と、時間や場所に依存しない漢字の読み方、英単語の意味、法律の条文など学校や受験の勉強で代表されるような世界のもろもろの事実などに関する記憶 (意味記憶)があります。
今回博士らは、意味記憶の定着に関して健康な学生207人(平常の睡眠時間毎晩6時間以上)を被験者とし、彼らを 2グループに分けて睡眠と記憶の定着に関する実験を行いました。実験は被験者に意味的に関係のある単語のペアと、意味的に無関係な単語のペアを提示し、記 憶させるもので、朝グループは午前9時から、夜グループは午後9時から、それぞれ記憶し、30分後、12時間後、24時間後にどの程度記憶しているかがテ ストされました。
12時間後のテストでは記憶した後に眠った夜グループのほうが、全体として好成績でしたが、これは無関係な単語ペアの記憶に関して好成績だったためでした(関係ペアでは差が無し)。24時間後のテストでも同様の結果でした。
この意味的関係のない単語ペアの記憶についての成績の結果から博士らは、なにか新奇なことを学習し記憶する際には、学習後に早めに睡眠したほうが定着が良く、また寝る前の復習が効果的であることを今回の研究結果が明らかにしたとしています。