コラムColumn
数学の能力は遺伝子でなく努力
教育、子育て
Posted on 2014.1.2
ノルウェー科学技術大学が行った研究によると、数学の能力を高めるのは、親からの遺伝ではなく、練習する意欲であることがわかり、2013年12月号の科学雑誌『Psychological Reports』で発表されました。数 学が得意か、不得意かに関しては、よく生まれ持った数学が得意な遺伝子の影響だと思われています。そこでノルウェー人の平均10.5歳(小学校5年 生)70人を対象に調査を実施し、計算、図形、文章題、グラフ、代数など、9種類のジャンルの違う数学の能力、遺伝的な要因、生活環境などを調べました。その結果、研究者らは、数学の得意・不得意は、遺伝とは関係なく、数学を勉強するのが好きで、偏りなくすべてのジャンルの問題を解く能力を高めることが大切であると述べています。
H. Sigmundsson, R. C. J. Polman, H. Lorås. EXPLORING INDIVIDUAL DIFFERENCES IN CHILDREN'S MATHEMATICAL SKILLS: A CORRELATIONAL AND DIMENSIONAL APPROACH1. Psychological Reports, 2013; 113 (1): 23 DOI:
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「数学を勉強するのが好き」「数学をよく勉強する」という子供の好みも、間接的には遺伝が関係しているような気がしますが…。