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免疫力がアップする入浴は40℃20分

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Posted on 2009.6.1



ツムラライフサイエンス石川泰弘さんによると、免疫力をアップしてストレスや不調・病気に負けない体をつくるには、40℃、20分以上の「ぬるめの長湯」で、体の芯から温まり、ヒート・ショック・プロテイン(HSP)という、温熱によって発生するタンパク質を増やすことが効果的なのだそうです。

私たちの体で発生するHSPには、数百種類があり、体にいい種類と、悪い種類があります。体にいい種類のHSPは、細胞を修復したり、ナチュラルキラー(NK)細胞を増やして免疫力をアップしたり、コラーゲンの産生を高めて肌の弾力をアップすることが知られています。

HSPは、文字通り、熱ショックによって発生するもので、種類によっては、37℃程度で発生するものもありますし、42℃にならないと発生しないものもあります。

しかし私たち人間は恒温動物ですので、急激に肌表面に熱のストレスを加えても、すぐにその熱が細胞に到達して、HSPが発生し、細胞修復を始めるとは考えにくいのです。

そこでツムラライフサイエンスと愛知医科大学核医学センターが調査を開始。

42℃で5分入浴した時と、40度で20分入浴した時を比較してみると、舌下温が42℃では36.4℃→37.1℃、40℃では36.3℃→38.4℃で、HSPの増加についても、40℃20分の入浴のほうが多く発生していることが判明しました。

ここで注意したいのはHSPは、熱ショックを受けてから、24時間~48時間後に最も多く発生すること。

つまり、入浴後の「湯冷め」で体を冷やさないようにして上昇した体温を保っていることがより入浴による免疫力アップの効果を高めるコツです。

また、「ぬるめの長湯」によって、普通の人では約500ccの汗をかきますので、入浴中、入浴後も水分補給をしっかり行いましょう。