コラムColumn
【メディカル】あなたは保守?リベラル?性格で予想できる政治的選択
その他
Posted on 2010.7.1
我 が国でも近々参議院議員選挙がありますが、カナダ・トロント大学のJ. B. Peterson教授らがPersonality and Social Psychology Bulletin 5月号に発表した研究で、性格と政治的な選択、政党支持には相関性があり、性格を知ればその人の支持政党が予測できることが分かりまし た。
教授らは600人以上のカナダ人とアメリカ人の成人を対象に特定の政党名ではなくリベラルか保守のどちらを支持するかを尋ね、さらに彼らに性格特性テスト(Big5という性格を5つの大きな特性で分析するタイプの性格検査をベースにしたもの)を実施しました。
データを分析した結果、秩序を重んじ、開放性が低いという性格特性は、保守的な政治的立場の選択と相関性が高いことがわかりました。
教授らの分析によると、これは現在の社会構造を保持しよういう気持ちが強く、秩序や伝統をより重んじる傾向を意味するということだそうです。
一方心理的に同情や共感性、平等に心を動かされるタイプの性格特性はリベラリズム(進歩主義、自由主義)の政治的立場と相関性が高いことがわかりました。
この結果から教授は、人間の価値観は長い間に形成された奥深い生物学的、遺伝学的な影響の結果であり、社会機能を維持していくために、リベラルと保守というこの2つの政治的立場への動機が必要とされ存在するのだろうとしています。