米国・ヴァージニア州リッチモンドのVirginia Commonwealth UniversityのMichael McDaniel教授らがIntelligence　7－8月に発表した研究で、知能の高い人は体もよりシンメトリーであることがわかりました。
研究では過去に発表された14の研究、1871人のデータから、知能と体のシンメトリー（対称性）を分析した結果、知能の高い人は統計的にわずかではあるがより体がシンメトリーであることがわかりました。
教授によれば、進化論的な適者生存の観点からすると、知能は健康や死亡率を予測できる指標であり、これまでの研究から生殖の成功と生存競争に勝ち残るための 重要な要因であると考えられてきました。今回は知能と体のシンメトリーのような、他の信頼できる適応度を示す指標との間に、何らかの相関が存在するのでは ないかという予測のもとで、研究が進められたということです。
教授らによれば一般的知能に基づく認知能力はその人の職業遂行能力を予測する最も優れた指標であり、自分たち研究が、知能の個体差の潜在的原因の一つとして体のシンメトリーという新たな証拠を示せたのではないかとしています。