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【ライフスタイル】標高の高い場所ほど自殺率が高くなる!

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Posted on 2011.1.21

yama年間3万人を超える自殺者を数える我が国では、自殺率が高い地域といえば秋田、青森、岩手の北東北が挙げられ、健康と経済問題がその2大要因と考えられてい ますが、米国・オハイオ州クリーブランド市University Hospitals Case Medical CenterのBarry Brenner博士らがHigh Altitude Medicine & Biology 2011年1月7日オンライン版に発表した研究で、米国人はより標高の高い地域の居住者ほど自殺率が高くなっていることが明らかになりま した。
博士らは信頼できるデータが入手できた米国内2584のカウンティ(全カウンティ数は3068・日本の郡に当たる地域区分)の 1979年から1998年までの住民の死亡記録から得た自殺率と、各カウンティの平均標高を分析しました。博士らは得られているデータから、一般に自殺率 に影響を与える要因とされている高齢、男性、白人、低所得などの要因を除いて分析した結果、居住カウンティの平均標高が高いほど、統計的に有意に自殺率が 高いことが明らかになりました。これは銃を使用した自殺についても、銃以外による自殺についても同様でした。そして標高の高さによる自殺率の高さは、標高 の高い地域での病死なども含む全ての死亡リスクが高いことから生じているわけではなく、逆に標高の高い地域では、全体としての死亡リスクは有意により低い こともわかりました。
博士らはこの結果から、北米では居住地の標高の高さは新たに自殺リスクを高める要因に含まれるべきであると結論づけています。