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【ライフスタイル】心臓発作に弱い? オスカー俳優
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Posted on 2011.2.19
1927年にアカデミー賞がスタートしてから2009年までに、30人(7.3%)のアカデミー主演男優賞・女優賞の候補者が脳卒中 を起こし、39人(9.5%)が心筋梗塞を起こしたことが、米国カルフォルニア大学ロサンゼルス校のJeffrey Saver 博士らによって明らかになりました。
これは、2011年2月にロサンゼルスで行われているアメリカ脳卒中協会の国際脳卒中会議(ISC)で 発表された研究結果。脳卒中や心臓発作や心筋梗塞を起こした、アカデミー賞主演男優賞・女優賞の候補者になった経験のあるハリウッドスターは、ベティー・ デービス、ケーリー・グラント、カーク・ダグラス、メアリー・ピックフォード、ジェームス・キャグニー、グレース・ケリー、エリザベス・テイラー、パトリ シア・ニール、ダドリー・ムーア、ジェームス・ガーナー、リチャード・バートンなどでした。
さらに、脳卒中や心臓発作を起こした俳優の仕事の状況を調べてみると、発作後3年間の映画やテレビへの出演は極端に減少(脳卒中で73%減、心筋梗塞で69%減)して、トップスタートしてのキャリアにも大きなダメージを与えていることが判明しました。
アメリカ人の死因の第1位は心臓病ですが、アメリカのトップスターたちも御多分に漏れず、というか一般人以上に心臓病を患っているわけで、この背景には、高血圧や高コレステロールなどの生活習慣が関係しています。
研究者らは「心臓病は予防できる病気です」と述べ、今回の研究で、ハリウッドスターたちの心臓発作や心筋梗塞の原因には、喫煙が深く関係していることを指摘 しました。かっこ良さやヒーロー気分でヘビースモーカーを続けることが、結局ハリウッドスターから、心臓病という病魔と闘う力を奪ってしまう結果を招いて しまったのです。一般の人々はくれぐれも真似をせず、むしろハリウッドスターたちの失敗を教訓にして心臓病予防のために喫煙すべきだと述べています。