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【ライフスタイル】仕事の質と量で、燃え尽き方も違う?
その他
Posted on 2011.7.2
仕事が多すぎる、単純すぎる、知らないうちに働きすぎている、などの状況で3つのタイプの違う「燃え尽き症候群」に陥ってしまうこと が、スペインのアラゴン健康科学研究所のJesus Montero-Marin博士らが、2011年6月号のBMC Psychiatryに発表した研究で、明らかになりました。
この研究は、スペインのサラゴサ大学の管理部門職員、教職スタッフ、研究スタッフなど409人を対象に行ったもの。燃え尽き症候群のタイプは、「熱狂型」、「やる気喪失型」「すり切れ型」の3つに分類されるということです。
「熱狂型」の人は、週に40時間以上働く人の中に多くみられ、労働時間が週に35時間未満の人のグループと比べて、6倍も多く出現していました。「熱狂型」には、責任の重い仕事を実力以上に課せられた野心家の人が多いそうです。
「や る気喪失型」の人は、単調な仕事ばかりが多く、退屈に感じて、向上心を失いつつある傾向が高いそうです。研究部門や教育部門のスタッフに比べて、管理部門 やサービス部門のスタッフが「やる気喪失型」の燃え尽き症候群に陥りやすく、男性は会社の目標から自分自身を遠ざける傾向がある一方で、女性は感情的な疲 弊を感じやすい傾向にあるそうです。
「すり切れ型」の人は、同じ仕事を長期間続けている人に多いそうです。同じ仕事を16年以上続けている人は、4年未満の人に比べて5倍も「すり切れ型」に分類される人が多いそうです。
複数の仕事をこなしたり、一時雇用の人は「熱狂型」に陥りやすく、これは安定的な職を求めたい一心に一生懸命に働きすぎてしまう傾向があるからだそうです。
いずれのタイプにせよ、燃え尽き症候群になれば、感情的に仕事が嫌になったり、皮肉な振る舞いに出たり、仕事の効率が落ちたりして、社会的損失にもつながります。
研究者らは、家族、パートナー、子供などを持つことが、「燃え尽き症候群」に陥らないための防御策で、仕事が終わったら、職場から離れて仕事のことを忘れ、ほかのことを考えるようにするのが大切だとコメントしています。