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【ライフスタイル】為せばなるという信念を持っている人が、より健康なライフスタイルをとる!

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Posted on 2012.9.20

「為せば成る、為さねば成らぬ何事も、成らぬは人の為さぬなりけり」これは名君の誉れ高き上杉鷹山公が息子に教訓として詠み与えたものとして有名です。そしてこの言葉を座右の銘として成功した人々が多いことも良く知られています。英語ではこの為せばなるという信念を"Can-Do attitude"と表現しますが、オーストラリア・メルボルン大学Deborah Cobb-Clark教授らの研究で、自分の人生は自分の行動で変えることができると信じている人は、より健康に良い食生活で、運動も良く行い、喫煙や大酒を避けるライフスタイルであることがわかりました。
教授らは7.000人以上の成人を対象として食生活、運動、性格特性を調査し、集まったデータを詳しく分析しました。データを分析した結果、性格特性や人生観が健康なライフスタイルと相関性を持つことがわかりました。
narsebanaru分析によると「自分の人生は自分の行動次第でどうとでもできる」という信念を持つ人が上記のような健康なライフスタイルを持つ一方で、人生は運不運次第であると考えたり、その人がどのような運命、星の下に生まれたかで決まっていると信じる人は、不健康なライフスタイルを送りがちであることが明らかになりました。また健康なライフスタイルのメリットに関して男女差があり、男性は身体的な活力を重視し、女性は日常生活を豊かで楽しく過ごすことを重視していました。
この結果から教授は、生活習慣病予防などに関して改善を呼びかける情報を一方的に流したとしても、喫煙、飲酒、食生活などは、その人の持つ人生上の価値観などもあり、なかなか変わりにくく、また男女差もあることから、今後は生活習慣改善のために、より価値観に応じたきめ細かい対応が望まれるとしています。