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感謝の心を忘れない人は睡眠の質も高い!

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Posted on 2013.1.23

感謝の心を忘れない人は睡眠の質も高い!一方、エゴイストは安眠できない!


感謝の心と奉仕の心の大切さは、宗教の違いや歴史的社会的な違いを超えて、共同生活を送る人間社会の普遍的な道徳として強調されてきたように思われます。

心理学の研究においても周囲の人々に感謝し、分け与え、分かち合い、奉仕するといういわゆる利他的、愛他的な感情が進化のプロセスで共同生活を営むことで生き延びてきた人類の普遍的な感情として存在することが示唆されています。

カリフォルニア大学バークレー校のAmie Gordon博士がルイジアナ州ニューオリンズで2013年1月17~19日に開催されたSociety for Personality and Social Psychology (SPSP)年次総会で発表した研究で、感謝の気持ちの有無が、その人の睡眠の質に影響を与えていることが明らかになりました。

博士はこれまでのさまざまな研究が感謝の気持ちをもって生きている人が、より幸福であり、健康であることを示唆していることから、感謝の気持ちが睡眠にも影響している可能性があると考え、研究をすすめました。

まず最初の研究で、被験者の昨夜の睡眠の質と感謝の気持ちの関係を調べたところ、良く眠れない睡眠の質が低い人は、質の高い睡眠の人よりも感謝の気持ちが少ないことが分かりました。

次の研究では過去2週間の睡眠の質と、感謝の気持ちの関係を分析しました。その結果、その期間に感謝の気持ちが薄れ、より利己的な感情を抱いていた人ほど、睡眠の質が悪いことが明らかとなりました。

最後の研究では、異性愛のカップルを対象に分析した結果、カップルの両方もしくはどちらかの睡眠の質が悪い場合、彼らに感謝の気持ちが少なく、さらに相手に愛されている感情が少ないと感じている場合に、睡眠がより悪いことも分かりました。

この結果から博士らは睡眠の質は人間の親密な社会関係と相互交流を維持するための社会的感情能力、特に人に感謝する能力によって大きな影響を受けていることが明らかになったとしています。

Society for Personality and Social Psychology (SPSP)年次総会 プレスリリース