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腸内細菌が多種多様だと内臓脂肪が溜まりにくい?

その他

Posted on 2016.10.2

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イギリスのロンドン大学(キングス・カレッジ・ロンドン)の研究によると、人間の糞便中に含まれる腸内細菌などの微生物の種類と、内臓脂肪に相関関係があり、糞便中の微生物の種類が多種多様であると、内臓脂肪が少ないことが、イギリスの双子1313組を対象とした研究結果から明らかになり、2016年9月の『Genome Biology』で発表されました。
この研究は、1313組のイギリスの双子の糞便中の微生物のDNA情報を、被験者たちのBMIなどをはじめとする肥満に関する6つの項目を用いて分析した結果によるものです。その結果、肥満と糞便中の微生物の間には、相関関係があり、微生物が多種多様なほど、内臓脂肪が少ないことがわかりました。内臓脂肪は代謝異常を引き起こし、糖尿病や心血管病のリスクを高める要因でもあり、今回の研究では、糞便中の腸内細菌のコミュニティが、内臓脂肪の貯蔵や肥満に関係していることが推察されたため、今後も研究を進めて、糞便移植なども含めた、腸内細菌叢から体重や内臓脂肪を減らす方法について開発を進めたいと述べています。
 
Michelle Beaumont, Julia K. Goodrich, Matthew A. Jackson, Idil Yet, Emily R. Davenport, Sara Vieira-Silva, Justine Debelius, Tess Pallister, Massimo Mangino, Jeroen Raes, Rob Knight, Andrew G. Clark, Ruth E. Ley, Tim D. Spector, Jordana T. Bell. Heritable components of the human fecal microbiome are associated with visceral fat. Genome Biology, 2016