フェイクニュースを「本当だろうか？」と思ってネット検索すれば、「ああやっぱりウソだった！」と気が付くものだと思いますが、実はネット検索することで、誤った情報を信じやすくなってしまう可能性があることが、米国ニューヨーク大学の5つの研究で明らかになり、2023年12月の「Nature」で研究成果が紹介されました。

この研究はフェイクニュースを評価するためにオンラインで検索するという行為が多数行われることによって、検索エンジン上でウソのニュースが上位に表示されてしまい、人々がそれを誤解して信じてしまうリスクが増大するということです。

結果について研究者は、ソーシャルメディアの検索エンジンのメディアリテラシープログラムを見直すことで、フェイクニュースが誤情報であることが人々に伝わるようにする必要性を指摘しています。

【出典】 Kevin Aslett, Zeve Sanderson, William Godel, Nathaniel Persily, Jonathan Nagler, Joshua A. Tucker. Online searches to evaluate misinformation can increase its perceived veracity. Nature, 2023; DOI: 10.1038/s41586-023-06883-y