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「愛の力」のメカニズム~愛は盲目(Love is Blind)

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Posted on 2024.6.21

「愛は盲目(Love is Blind)」と言いますが、実施に人が恋に落ちるときに、私たちの脳では大きな変化が起きていることが、南オーストラリア大学の研究で明らかになり、その研究成果が2023年11月の「Behavioral Sciences」に掲載されました。
既に先行研究では、 ロマンチックな愛は脳に変化をもたらし、恋に落ちたときに感じる幸福感の原因となる、いわゆる愛情ホルモンであるオキシトシンを放出することが明らかになっています。 しかし実際にはロマンチックな愛と脳の関係はよく理解されていません。
この研究は、 「恋をしている」と認識している1556人の若者を対象に調査を行いました。 調査の質問は、パートナーに対する感情的な反応、周囲での行動、そして何よりも愛する人に注力していることなどについて焦点を当てて調べました。
その結果、 愛する人と交流するときにオキシトシンが分泌されて、神経系や血流を循環して、ドーパミンと結合することで、ポジティブな感情に関連する脳の経路を活性化することが明らかになりました。オキシトシンとドーパミンの結合によって、愛は人を盲目的にポジティブに行動させてしまうようです。
【出典】 Adam Bode, Phillip S. Kavanagh. Romantic Love and Behavioral Activation System Sensitivity to a Loved One. Behavioral Sciences, 2023; 13 (11): 921 DOI: 10.3390/bs13110921