コラムColumn

筋トレと有酸素運動の両方行うのが効果あり

その他老化肥満運動

Posted on 2024.7.10

適度な運動は心臓病リスクの低下に役立つことは知られていますが、1日に推奨される運動を、早歩きや自転車こぎなどの有酸素運動と、腕立て伏せや腹筋運動などの筋トレ(レジスタンス運動)を組み合わせると、さらに心血管病リスクを低下させることが、米国アイオワ州立大学の研究で明らかになり、2024年1月の「European Heart Journal」に研究成果が発表されました。

この研究は、 BMIが25~40kg/m2の過体重または肥満で、血圧が高めの35歳から70歳までの406人の研究参加者に、1年間協力してもらった調査結果から判明しました。 研究チームは参加者を、運動なし、有酸素運動のみ、筋力トレーニングのみ、有酸素運動と筋力トレーニングの組み合わせの4つのグループのいずれかにランダムに割り当て 週に 3 回、1 年間、1 時間の運動を行いました。

その結果、有酸素運動と筋力トレーニングを組み合わせて行ったグループが最も体脂肪、血圧、コレステロール値などの数値が健康な状態に改善して、心血管病のリスクが低下したことが明らかになりました。

【出典】 Duck-chul Lee et al. Aerobic, resistance, or combined exercise training and cardiovascular risk profile in overweight or obese adults: the CardioRACE trial. European Heart Journal, 2024 DOI: 10.1093/eurheartj/ehad827