私たちは今よりも、もっと運動したり、新しい言語を学んだり、もっと教育を受けなければ…と思う反面、それらすべてを実行するのは大変なことで、自分位は無理だと感じてしまうものです。しかし、 潜在能力を高めるためには、「I can do this」つまり、「自分はできる」という信念を持つことが重要であることが、ノルウェー科学技術大学の研究で明らかになり、2024年3月の「Brain Sciences」に研究成果が発表されました。

この研究は、ノルウェーの大学生38人（平均年齢22.55歳）を対象に行われました。 研究者らはまず参加した学生たちにアンケートを実施し、成功に影響を与えるいくつかの異なる要素についてどの程度良いスコアを獲得したかを調べ、学生たちが実験介入前に、自分自身についてどの程度良いと感じているかを検証しました。その後、学生たちは 「私はできる！」という信念を作り出す35 ～ 40 分間のオンライン コースを完了しました。その後、学生たちは何か変化があったかどうかを確認するために同じアンケートに再度記入しました。その結果、学生たちがオンラインコースを修了した後、やる気や前向きな姿勢に大きな変化が見られました。

研究者は、たった35 ～ 40 分のオンラインコースで態度を変えることができるというのは非常に驚くべきことで、信念を持つことが情熱を注げる何かを探すエネルギーになり、それを達成できるという信念を持つことが、迷いや不安を解消して、成功に近づくための力になると評価しています。

【出典】 Hermundur Sigmundsson, Håvard Hauge. I CAN Intervention to Increase Grit and Self-Efficacy: A Pilot Study. Brain Sciences, 2023; 14 (1): 33 DOI: 10.3390/brainsci14010033