糖尿病の治療をすると歯周病が改善することが東京医科歯科大学の研究で明らかになり、2023年3月の「Journal of Clinical Pedriodontology」に研究成果が掲載されました。この研究は、糖尿病の治療を目的として入院した33人の患者の6か月間のデータを分析した結果によるもので、治療によってHbA1cの低下がみられた患者は、歯周病の改善が確認されました。 これは高血糖が誘発する歯周組織における炎症が、糖尿病治療によって除去されたという機序を支持するものと考えられます。 これまで歯周病の治療を行うことで血糖値が改善することが確認されていましたが、今回の研究で初めて、血糖値の改善が歯周病の改善に関係していることも確認されたことになります。

【出典】 Improvement of periodontal parameters following intensive diabetes care and supragingival dental prophylaxis in patients with type 2 diabetes: A prospective cohort study,  Journal of Clinical Periodontology ,

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/jcpe.13958