コラムColumn
夜食は太る
肥満食
Posted on 2008.8.29
「夜食が太る」メカニズムについては、ヒトの体内時計をリセットする役割を持つたんぱく質の一種であるBMAL(ビーマル)1が、脂肪細胞に脂肪をため込む働きも兼ね備えており、しかも午後10時から午前2時ごろに、昼間の約20倍も多くBMAL1が増えて、脂肪がため込まれてしまうことがわかりました。
私たちの体が本来持っている生活リズムは1日25時間ですが、地球の24時間の概日リズムに合わせるためにBMAL1が、ズレた体内時計をリセットします。
BMAL1は、暗くなると増えて、明るくなると減ります。午後10時から午前2時ごろに最も多く、朝日を浴びる午前6時ごろからどんどん少なくなります。
BMAL1には脂肪細胞に脂肪をため込む働きがあるので、夜食のように深夜に栄養を摂取すると、たちまち脂肪細胞の脂肪としてどんどん蓄えられてしまうのです。
こう考えると、私たちがよくやってしまいがちな「夜遅くまで深酒をして、お腹がすいたので、深夜にラーメンを食べたので、朝食は抜いた」という生活習慣は、最も効率の悪い、太りやすい生き方だと言うことですね。
逆に朝日を浴びてBMAL1の量を減らしてから朝食を食べれば、脂肪細胞をため込まずに済みます。ダイエットには食事時間を管理することも重要です。