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【食】アメリカ人はどんどん太り続けている!
肥満
Posted on 2011.7.14
米国における肥満の増加とファーストフードの関係を告発したドキュメンタリー映画「スーパーサイズ・ミー」がヒットし、話題となった のは2004年ですが、それ以降も米国人はどんどん太り続けていることが、2011年7月7日に発表されたTrust for America's HealthとRobert Wood Johnson財団(ジョンソン・エンド・ジョンソンの創設者であるRobert Wood Johnsonが設立した医療の発展に注力することを目的とする大規模な財団)の共同研究レポート「F as in Fat: How Obesity Threatens America's Future 2011 」で明らかになりました。
レポートによれば前年よりもBMI値30以上の肥満者が増加した州が16州だったのに対し、低下した州は1つもなく、肥満者の割合が一番高い州はミシシッピ州の34.4%で12州が30%を越えており、肥満者の割合が20%以下の州はコロラド州の19.8%のみでした。
1991年のレポートでBMI値が30以上の肥満者が15%を超える州が1つもなかったのに対し、2011年では全ての州が15%以上であり、BMI値が30以上の肥満者が25%以上の州が38州に増加しました。
1995 年以降で肥満者の割合が2倍以上になった州が7州、2倍には至らぬものの90%以上増加したのが10州でした。所得階層との関係で見るとBMI値が30以 上の肥満者の割合は年収15000ドル以下の層の33.8%であるのに対し、50000ドル以上の階層では24.6%で低所得階層により肥満が多く、学歴 との関連では高校中退以下の層の32.8%が肥満者で単科大学卒業以上の階層では21.5%、地域では南部の州が肥満率全米トップ10の内9州を占めてい ました。
人種別では黒人のBMI値が30以上の肥満者が40%を超える州が15、30%を超えていたのがワシントンDC と42州だった一方で白人の肥満率が30%を超える州はわずか4州、32.1%が最高で、黒人の肥満率がより高いことも明らかになりました。