コラムColumn
【食】メタボの人はナッツを。減量や心臓の健康改善に効果!
肥満食
Posted on 2011.11.13
スペイン・バルセロナ大学のCristina Andrés-Lacueva博士らがJournal of Proteome Research 2011年11月号に発表した研究で、毎日30gほどのミックスナッツ(生の皮のついたクルミ、アーモンド、ヘーゼルナッツ)を食べる だけで、メタボリックシンドロームが改善することが明らかになりました。
博士らは、ナッツ類には不飽和脂肪酸、抗酸化力のあるポリフェノールが豊富に含まれているため、メタボリックシンドロームの患者の代謝異常を改善する効果が期待できると考え、メタボ患者が、ナッツ類を食べた場合の生化学的効果を実際に確認するために、実験を行いました。
博 士らは42人のメタボリックシンドローム患者を性、年齢をマッチさせた2グループに分け、①グループは毎日30gのミックスナッツ(生の皮のついたクル ミ、アーモンド、ヘーゼルナッツ)を含む食事22名、②グループはナッツ類を一切含まない食事を12週間継続して変化を調査しました。
博士らがナッツ類の生化学効果を詳しく知るために被験者の尿中成分の変化を詳細に分析した結果、ナッツ類を食べていた被験者の尿から、複数の効果を示すデータが得られたということです。
博 士らによれば特筆されるのは神経伝達物質であるセロトニン代謝物が多く見出されたことで、これはナッツ類を食べた患者は、神経伝達物質であるセロトニンレ ベルが上昇していることを示しており、これは患者の空腹感が減少し、幸福感が増加していることの生化学的な証拠となり、ナッツ類がメタボ患者の体重減少と 心臓の健康状態の改善に効果があることの証明であると博士らはしています。