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【ライフスタイル】ダイエット指導はスリムな医師の方が上手?!
肥満
Posted on 2012.2.28
肥満または肥満気味の医師による減量指導は、標準体重の医師に比べていい加減になりやすいという報告が、米国ボルチモアのジョンズ・ ホプキンス大学ブルームバーグ校公衆衛生学部のSarah Bleich博士らによって、2012年1月29日のObeityオンライン版で報告されました。
これは全米の総合内科医、家庭医、一般開 業医14万5千人の中から500人を抽出して行った調査の結果によるもの。それによるとBMIが25%未満の普通体重の医師は、BMIが25%以上の過体 重・肥満の医師に比べて、「減量指導に関する指導を積極的に行う」割合が30%対18%、「肥満患者に対して減量指導を行う能力に自信がある」は53%対 37%、「肥満患者に対して運動指導を行う能力に自信がある」は56%対38%、さらに「医師は健康的な体重を維持することで、患者の模範になるべき」は 72%対56%、「医師は日常的に運動を行い、健康的な体重を維持することで、患者の模範になるべき」については73%対57%、「肥満・過体重の医師に よる減量指導は肥満患者に対して信頼性が低い」が79%対69%でした。
この結果について研究者らは、肥満の減量指導に対する姿勢は、医師自身が過体重・肥満であるか、標準体重であるかによって異なり、標準体重の医師の減量指導の方が、より熱心で、自信を持って行ってくれる可能性が高いことが明らかになったとしています。