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週2日超低カロリーで過ごす生活が健康を維持

肥満食

Posted on 2020.1.6

断続的な軽い断食が、血圧や血糖値、心拍数、中性脂肪などを安定させて健康を維持することが、米国ジョンズ・ホプキンス大学の研究で明らかになり、2019年12月の『New England Journal of Medicine』で発表されました。この研究は、週2日、例えば月曜日と木曜日には、普段摂取するカロリーの約25%、つまり1日の摂取カロリーを合計500~600キロカロリーに抑え、他の5日は食事制限をしない「5:2ダイエット」と呼ばれる食習慣が、健康を維持することについて25年以上前から科学的データを提示しながら提唱しているマーク・マットソン博士によるもの。マットソン博士は、断食に関する4つの先行研究を分析しました。その結果、動物、人の両方を対象にした4つの異なる研究で、断続的な絶食が血圧、血中脂質、安静時心拍数を低下させ、さらには記憶力などの認知機能も改善することを発見しました。断続的な断食が健康をもたらすメカニズムについて、絶食と摂食の時間を交互に繰り返すことで、おそらく「代謝スイッチング」と呼ばれる、飢餓状態を細胞が察知して、より遅い代謝プロセスで脂肪をエネルギーに変換し始めることで、この代謝スイッチが血糖調節を改善し、ストレスに対する抵抗力を高め、炎症を抑制し、脳の神経変性を抑制する可能性があると説明しています。ほとんどの先進国の人間は、毎日3回の規則正しい食事やそれ以外にもおやつ、スナックを食べるため、飢餓状態にならず、代謝スイッチの切り替えが行われないために、生活習慣病を引き起こしているのではないかと推察しています。

【出典】

Rafael de Cabo, Mark P. Mattson. Effects of Intermittent Fasting on Health, Aging, and Disease. New England Journal of Medicine, 2019; 381 (26): 2541 DOI: 10.1056/NEJMra1905136