イヤなことがあったり、ストレスを解消したいときにやけ食いする女性は多いと思いますが、ストレスを 感じているときに高脂肪食を食べると、代謝が悪くなって太りやすいことが、米国オハイオ州立大学の研究で明らかになり、2014年7月の科学雑誌 『Biological Psychiatry』に発表されました。この研究は、平均年齢53歳の米国女性58人を対象に行われたもの で、実験に参加した女性に、肉パテを2枚乗せたハンバーガー、タマゴ、ターキーソーセージ、フライドポテト、ビスケットなど、合計930キロカロリーで脂 肪を60ｇ含む食事を、20分以内で食べてもらいました。参加者には、事前にうつ的傾向のレベル、運動量、前日のストレスのレベルについて面接調査し、食事前後の血糖値、中性脂肪、コレステロール値、コルチゾール（ストレスホルモン）値、なども調べました。その結果、前日にストレスを感じることを1つ以上経験した女性は、ストレスを感じなかった女性に比べて、7時間後のカロリー消費量が、104キロカロリーも少ないことが明らかになりました。つまり、ストレスを感じながら高脂肪食を食べた女性は、ストレスのない女性に比べて、1年に約5キロも太ってしまう可能性が高いということです。研究結果について研究者は、ストレスを感じた後は、体重増加しないためにも、高脂肪食は避けて、低カロリーの食事を心がけるよう、食事指導する必要があると述べています。みなさん、ストレスを感じた後に焼肉、ラーメン、ケーキバイキング、スナック菓子大食い…などをやけ食いするのはやめて、キュウリ、リンゴでもかじりましょうね！

Daily Stressors, Past Depression, and Metabolic Responses to High-Fat Meals: A Novel Path to Obesity. Biological Psychiatry, 2014