スウェーデンのカロリンスカ大学の研究で、健康的な生活習慣が女性の脳卒中リスクを低下させることが明らかになり、2014年10月の「Neurology」で報告されました。

これは平均年齢60歳の3万1696人のスウェーデン人女性を対象に350項目にわたり食事やライフスタイルに関する調査を行ったもので、その後被験者を10年ほど観察して行きました。

その結果、次の5つの項目にあてはまる女性たちが、10年後も健康で、脳卒中を発症するリスクが低かったことが明らかになりました。

その5項目とは…
１．健康的な食事（野菜やフルーツが中心で、低脂肪の食事）
２．適度な飲酒（週に３～９杯程度の飲酒）
３．タバコを吸わない
４．運動（１日40分程度のウォーキングや自転車こぎなどの軽い運動と週に60分程度の負荷のかかる運動）
５．ＢＭＩが25未満であること

この5つの条件を備えていると、脳卒中のリスクを大幅に低下することができるそうです。

ただ、この5つを実践することはかなり難しいらしく、今回の研究では、被験者約3万人のうち、5つの項目に該当した女性は、たった589人で、5つとも該当しない人が1535人いました。大半の女性は、2つか3つの条件はクリアしていたということです。

Larsson SC, Akesson A, Wolk D. Healthy diet and lifestyle and risk of stroke in a prospective cohort of women. Neurology. 2014, October 8.