コラムColumn
働く女性と足のむくみ
女性美容
Posted on 2009.4.5
『足のむくみ予防研究会』が実施した調査によると、20代~40代の働く女性の81.2%が「足のむくみを感じる」と回答しています(2009年、有効回答数133人)。
さらに54人の足を実際に朝と夕方計測すると、足首で2.7㎜、ふくらはぎで4.2㎜ほど太くなっているのが判明。
「夕方になると足がむくむ」という感覚は、実際に足を計測しても太くなっていることで、確認されました。
たしかに、朝はゆるゆるだったブーツが、夕方きつくなったり、靴下やハイソックスが肌に食い込んでしまったり、足が重く感じたり、だるくて歩くのが億劫になったりと、いうことは女性なら体験していることでしょう。
これに関して足のむくみ予防研究会代表世話人で東海病院下肢静脈瘤・リンパ浮腫・血管センター長の平井正文さんは、
「むくみは重力の影響で足に起こりやすく、他には瞼にむくみを多く見かけます。これは瞼の皮下の組織圧が低く、組織間液がたまりやすいのが原因です」とのこと。
つまり瞼のように皮下組織の繊維が柔らかいと、むくみやすいということで、肌の老化とともに皮下の弾性繊維が衰えると、瞼のようにむくみが発生しやすくなるということ。
足のむくみを解消するためには、まず長時間同じ姿勢をとらずに、軽い運動やストレッチで、足にたまった血液やリンパ液などを心臓に戻すように心がけること。
歩くことは、足底を刺激し、さらに足の筋肉を使うことで、筋肉が血液を押し上げつポンプ役をしてくれるので、たまった血液を押し上げる効果がバツグンです。
足のマッサージや足を上に挙げる体操なども効果があります。
さらに、肌の弾力や皮下繊維の老化を防ぐために、肌の乾燥や日焼けに注意しましょう、。
また弾性ストッキングという足を圧迫してむくみを解消するストッキングなども、販売されています。しかし、取り扱いや自分に合った圧力のストッキングを探すために、医師に相談するのがいいでしょう。
市販の弾性があるストッキングでもある程度効果があり、ハイソックスでもOK。ただし、使用するときは、むくみのない朝から使用し、途中で使うときはしばらく足を上に挙げたりマッサージして、むくみを改善してから履くようにしましょう。